燃料費等調整とは

電気の主燃料である火力燃料(原油・LNG[液化天然ガス]・石炭)の価格変動および、卸電力取引市場におけるスポット市場価格の変動に応じて、自動的に電気料金を調整する仕組みです。

図:燃料価格やスポット市場価格の変動→影響→平均燃料価格、平均市場価格の算定→基準価格との比較→燃料費等調整単価の算定→でんき料金に反映

でんき料金の計算方法

でんき料金は以下の算式によって算定します。

基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
  • (※1)電力量料金は、毎月の燃料費等調整単価に使用電力量を乗じた燃料費等調整額を加算、または減算して計算します。
  • (※2)調整項Aは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづいて計算された毎月の平均燃料価格と、基準燃料価格の差分により算定します。
  • (※3)調整項Bは、毎月の電力調達の変動費をもとに算定します。
  • (※4)再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価(国が毎年定め、全国一律で適用される単価)に使用電力量を乗じて計算します。

月別燃料費等調整単価(低圧)

燃料費等調整単価
2025年4月分 2025年3月分との差
値引き支援反映前 値引き支援反映後
低圧 4.48円/kWh 3.18円/kWh(※) 1.37円/kWh
  • (※)国の電気・ガス料金負担軽減支援事業により、値引き単価(低圧供給:1.30円/kWh)が含まれています。
  • (*)上記単価は、税込金額となります。
燃料費等調整額の算定

燃料費等調整額は以下の算式によって算定します。

燃料費等調整額=燃料費等調整単価✕1か月のでんき使用量
  • (※1)調整項Aは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづいて計算された毎月の平均燃料価格と、基準燃料価格の差分により算定します。
  • (※2)調整項Bは、毎月の電力調達の変動費をもとに算定します。
燃料費等調整単価の算定
燃料費等調整単価=調整項A✕調整項B
  • (*)調整項Aは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづいて計算された毎月の平均燃料価格と、基準燃料価格の差分により算定します。
  • (*)調整項Bは、毎月の電力調達の変動費をもとに算定します。
調整項A・調整項Bの算定式と算定諸元

調整項Aと調整項Bはそれぞれ以下の算式によって算定します。

調整項A =(平均燃料価格 - 基準燃料価格)* 基準単価 * 1/1000、調整項B =(平均市場価格[毎月変動] - 基準市場価格)* 基準市場単価
  • (※1)平均市場価格:算定期間における全日・昼間のスポット市場価格の加重平均値
  • (※2)基準市場価格:当社が設定した基準となる市場価格
  • (※3)基準市場単価:平均市場価格が1円/kWh増減した場合に発生する電力量1kWhあたりの変動額
  • (※4)換算係数σ1, σ2:当社が設定した全日と昼間の電力量構成比

算定諸元の詳細は以下の通りです。

図:調整項Aと調整項Bの算定諸元詳細

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは

再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)の電源はコストが高いなどの理由により普及が進みにくいため、国は、それらの電源を用いて発電された電気を、国が定める価格で一定期間、電気事業者が買取ることを義務付ける「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を創設し、2012年7月1日にスタートしました。
電気事業者が買取りに要した費用は、電気料金の一部として、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という形で、電気を利用されるみなさまに負担をお願いすることとされています。制度の詳細につきましては、経済産業省資源エネルギー庁の「なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度」ホームページをご確認ください。